リョービミツギ株式会社様
Dr.工程PROの徹底活用で加工スケジュールのロスを削減、納期遵守率100%を実現!
リョービミツギ株式会社がDr.工程PROを導入したのは2018年6月のこと。
導入先の金型部門では、金型製造/メンテナンスだけでなくリョービ向け部品加工なども担当しており、技術面だけでなく納期面もリョービグループ内の評価は高い。リョービグループ内で何度も受賞しているTPM優秀賞が物語る。納期面の高評価の一翼を担っているのが生産計画全般ご担当の村上伸一様の先読み力にあるが、村上様を強力サポートしているのがDr.工程PROである。
本事例ではDr.工程PRO導入から現在までの軌跡や納期遵守率を飛躍的に向上させた源について、Dr.工程PROの運用を「楽しい」とおっしゃる村上様にお話を伺った。
加えて、リョービミツギの今後の展望については綾目工場長を交えてお話をお聞きした。
VOICE01
リョービミツギ株式会社について
▼
-
広島県の尾道から三次方面に向かう国道184号線から府中分かれを左折して上っていくと、緑の中にリョービミツギの社屋が見えてくると同時に門柱が突然目の前に現れる。
自然豊かな敷地に12の建屋が並ぶリョービミツギは、設立55年を超えるリョービグループのダイカスト技術を支える中核企業である。
主な最終製品としては、シリンダーブロック、エンジンカバー、バイク等(ダイカスト製品)、トイレ周り、シャワーノズル(プラスチック製品)などであるが、特にダイカストは独自の製造技術による軽量化や強度を実現しており創業以来の主力製品である。
VOICE02
Dr.工程PRO導入のきっかけ
▼
-
Dr.工程PRO導入前の製造現場ではホワイトボードとExcelのアナログ管理によりさまざまな課題を抱えていた。以下のような課題ー
●スケジュール管理は現場責任者の経験により運用されていたが、細かなスケジュールの空白が発生していた。
●加工の優先順位が現場責任者任せになっていたため、現場作業の効率化が優先されてしまい、顧客納期視点や全体効率の管理に限界があった。
これらの課題に対して製造現場の一元管理が可能な工程管理システムの導入を検討、他社製品を含め3製品での比較の結果、Dr.工程PROを導入した。
導入から現在のスケジュール管理まで関わっている村上氏は当時、「スケジューリング機能の評価に迷った」としながら次のように語った。「我々ユーザー側は、生産スケジューラーは自動的に日程を作成してくれる魔法の道具箱と思い込んでしまうところがあるが、実際はそうではない。業務に人が関わる以上泥臭い運用から逃れられるわけではないことを理解しておくべきだ。その泥臭さを見える化してどれだけカバー出来るかが製品力やサポート力だと思う。結果的に多種多様な機能の豊富さや自動スケジューリング機能などが可能な「Dr.工程PRO」を選択したことは正解であった。製品の随所に長い歴史を持つDr.工程PROの機能の深さを感じる。」と。
「Dr.工程PRO」は機能が盛りだくさんであり、世の中の動きがシンプルさを求める傾向にあるのはメーカーとしても当然理解しているのであるが、「深い」と評価いただいたことは素直にうれしく感じる。
VOICE03
導入からこれまでの活用状況について
▼
-
生産計画全般をご担当されている村上氏は、Dr.工程PROの運用について実に楽しそうに話される。なぜかを伺うと、「自分で思うようにスケジューリングできて、現場の方がその通り工程納期を守ってくれることにより顧客納期が守れるということ-思い描いたとおりに仕事が進むと楽しいと思いませんか。」とのこと。もちろん現場担当者との軋轢や納期交渉など苦労することもあるのだろうが、そういったことも含めて「楽しい」というのは、生産管理担当としての醍醐味であろう。
金型の製造工程は大まかに以下の流れとなっており、製造工程の多くを占める②がDr.工程PROの管理対象となっている。
①金型設計と材料発注:多くはリョービ本社で実施
②部品加工全般:リョービミツギで実施
③組立仕上げ:リョービミツギで実施
現時点で③は管理対象に含めていないが、「複数の金型を並行して処理する工程なので一定期間の中で進め方を担当にまかせたほうがよいと判断した」とのこと。もちろん、金型の「モノづくり」は常に同時並行で進行するものであり、Dr.工程PROでも当然管理出来るのであるが、期間内にやりきるという自主性を重んじた手法をあえて選択しているということである。ただし、組立仕上げ担当もDr.工程PROのガントチャート上で前工程の状況をチェックしており、自チームの進捗管理に生かしている。
さて、リョービミツギの金型課では金型製造だけでなく、リョービ本社向け大型金型用の部品加工も行っているが、2021年末からは関連する機械や担当者をDr.工程PROの管理対象に加えて日程管理を行っている。
Dr.工程PROはおおむね次のような流れで運用している。
①一定期間おきにリョービ本社から受注計画を受け取り工程計画を投入
②山崩しスケジューリングを実施
③直近の数日間を割付固定
④日々の進捗状況を見ながら現場リーダーとDr.工程PROのガントチャートを編集しながらスケジュール微調整
VOICE04
導入効果について
▼
-
村上氏によると、Dr.工程PROの導入により生産現場全体に良い変化が現れたとのことだ。いくつか具体例を挙げる。
●生産計画を先読み出来るようになったことにより最適な日程計画策定と人と機械への割付が出来るようになった。それまでは受注してから2週間程度の日程計画であったため、現場全体に長期的な視野が持てなかったが、Dr.工程PRO導入後は、数ヶ月先までの日程調整が可能になり、あわせて納期管理が行いやすくなった。
●日程計画の先読みが出来るようになったことで、人と機械の作業ボリュームが見通せるようになった。その結果、機械グループごとの混み具合(負荷)が見通せるようになったこと、および課題であったスケジュールの空白を最小限にとどめることができたため、いくつかの機械を予備機に回しても納期が守れるようになったなどの効果があった。現場担当者も汎用機部門を中心に納期意識が高くなった。
-
また、数字面での効果を次に挙げる。
【工程計画担当者の削減 】
Dr.工程PRO導入前は工程計画をグループリーダーを含めて8名で分担していたが、現在は村上氏を含めた3人で計画を立案するようになり、現場のリーダーは自分の作業に専念出来るようになった。
【納期遵守率100%の実現】
大型金型用の部品加工においては、当初の納期遵守率が平均70%であったのに対して、Dr.工程PROによる工程管理を始めてから100%を維持し続けている。
【リソース稼働の適正化と特急品への対応の両立】
さらに、発注数が20%増えている中で、残業の削減や機械稼働の適性化が実現できているだけでなく、特急品が発生しても納期通りの対応をクリア出来ている。
以上の通り、まさに100%を超える顧客満足度と言える。
なお、メインであった新型・修理金型製造の管理に大型部品加工が加わってもすぐに適応できたが、それもDr.工程PROの管理手法が既にシステムとして確立していたことによるメリットであると言える。
VOICE05
今後の展望について
▼
-
村上氏に恐る恐る当社への要望を伺った。Dr.工程PROを使いこなしている方ならではの手厳しいご意見を想像したが、実際は「Dr.工程PRO開発担当の方とじっくり3時間くらい話してみたい」とのことであった。是非ともそのような場を用意してご意見を伺い、さらなる生産性向上やスケジュール管理強化につなげていきたいと考えている。
今後の展望については、主に綾目工場長に伺った。工程管理の次の展開として、原価管理にトライしたいとのことである。Dr.原価PROを利用することによりリアルタイムに個別原価を把握できるようになりコストの問題が発生しても迅速に対応出来るようになることを想定しているとのこと。是非Dr.原価PROも活用して頂けたらと考えている。
お客様の役職や会社情報などの記載事項はすべて取材時点のものです。
リョービミツギ株式会社様 企業概要
-
所在地広島県尾道市御調町高尾200番地
-
設立1966年(御調工業株式会社を設立)
-
資本金1億円
-
事業内容プラスチック成形品の製造
マグネシウムダイカストの製造
アルミニウムダイカストの製造
亜鉛ダイカストの製造
金型の設計・製造 -
Webサイト
※ データは、2022年12月現在のものです。
お客様が導入された製品
オンラインデモ可能です。
お気軽にお問い合わせください
-
\ お問い合わせだけでもお気軽に /
お問い合わせ
どんなご質問でも構いません、お気軽にお問い合わせください。 03-5745-1181 受付対応時間:平日9:00~18:00
お問い合わせをするchevron_right -
\ まずはオンラインで /
オンラインデモ
Web会議にて、お客様毎に製品デモンストレーションを実施します。また訪問デモも承っております。
オンラインデモを申し込むchevron_right -
\ システムを資料で確認 /
資料請求
個別受注生産向け生産管理システム「Dr.工程Family」の製品カタログを送付いたします。
資料請求をするchevron_right