Dr.工程Familyは、金型・試作・産業機械・専用設備・特注品・治具工具などの個別受注生産に適合する生産管理システムです。

プレス・樹脂成形・鋳造等のライン生産向け段取スケジューラ Dr.段取

⼤型部品⽣産ライン⼯程の型替を最適化する段取自動スケジューラ

✓ライン機械・作業者の負荷状況を考慮した計画立案を実現
✓クレーン・搬送台車・ボルスター(両袖/片袖)などの複雑な要素を考慮
✓部品の在庫切れ対策・余剰在庫対策・最適なロット数での生産計画に貢献

Dr.段取

「Dr.段取」開発の背景

金型の大型化の流れ

自動車業界においては近年のEV化の流れにより、自動車部品の軽量化、集約化が進んでいます。
一方、それらの動きと合わせ、部品を生産するための金型自体は以下のような大型化の流れが進んでいます。

 1.車体の主要構造部分を一体成形するギガキャストによるダイキャスト金型の大型化
 2.車体プレス部品のハイテン材(高張力鋼材)の適用拡大によるプレス金型の大型化
 3.バックパネル、フェンダー等の樹脂部品化による樹脂金型の大型化

結果として、部品生産で使用する金型の大型化に伴い、ライン生産における型替え段取りの安全性や、効率化がより求められる様になってきています。
当社は1995年の創立以来、金型製造のお客様を中心に工程管理システムを提供してまいりましたが、これまで蓄積してきた自動スケジューリングのノウハウを活用し、この度、金型を利用した生産を行う大型プレスライン生産の効率化に貢献する為のスケジューラの開発を行いました。

「Dr.段取」の概要

生産ライン効率化の必要性

Dr.段取は、「段取りとスケジュール」で9割決まるともいわれる大型部品生産ラインの効率化に貢献する為のスケジューラです。
主に以下に貢献する事を目的としております。

1.上位システムからの手配指示(部品生産数・納期)、部品在庫状況、部品ロット数を考慮したスケジュールによる部品の在庫切れ、余剰在庫削減への貢献
2.ライン生産能力(片袖・両袖・ボルスター含む)、掛け持ちクレーン、搬送台車積載数を考慮したスケジュールによるライン段取り(型替)時間改善に貢献
3.生産ライン担当、クレーン担当、ブランクライン担当、部品搬送担当への的確な作業指示による現場の調整業務削減混乱回避への貢献

大型部品用生産ラインの段取りにおけるお客様の課題

ライン生産でこんなお悩みございませんか?

タンデムプレス、トランスファープレスの生産ラインは、設備自体は自動ですが、その周りの段取業務は、様々な調整業務をクレーン担当、ブランクライン担当、部品搬送担当等個々の担当者が人手で行っています。
その中で下図に示すような様々な課題、お悩みをかかえていらっしゃいます。

大型部品生産ラインの計画、作業指示におけるお客様の課題

ライン計画作成、現場作業指示でこんなお悩みございませんか?

計画作成、各作業者への作業指示、情報共有においても、人手中心の作業に起因し、下図示すような様々な課題があります。

「Dr.段取」の目的

大型部品生産ラインでの型替え段取りの安全性、効率化

Dr.段取は、自動車業界のギガキャストに代表される様な金型の大型化に対し、「大型部品生産ラインでの型替え段取りの安全性、効率化」を支援することでライン生産におけるお客様の課題を解決する為の「段取スケジューラ」です。

大型部品生産ラインの複雑な段取への対応例

以下の様な複雑な段取作業も自動スケジューリングで対応します。

より正確な「段取スケジュール」を導き出す

正しい「段取スケジュール」を行う為には、部品在庫置場、組み立てラインサイド等に分散している部品数量、工場内を移動している搬入台車の数量を正しく把握する必要があります。
ところが、常に動いている部品在庫数、搬入台車数を把握するには、移動する度に作業者にシステム入力させる事は本来の作業の妨げにもなり困難です。
既存の生産管理システムとの連携による部品数量の把握、工場内の各ポイントへのカメラ設置による搬入台車数の把握等により正確な情報ををDr.段取に取り込む事で、作業者に負担をかけず、より正確な「段取スケジュール」を導き出す取組も提案させて頂きます。

大型部品生産ラインの段取スケジューリング・生産・実績の流れ

「Dr.段取」運用の流れ

・「Dr.段取」では生産すべき所要量から生産スケジュールを算出するため、既存の生産管理システム等からの部品所要量情報を取り込みます。既存でお使いの生産管理システムとの連携により、スムーズな利用が可能です(①)。
・ライン別の生産計画は、パソコンが手元にない部署の担当者も共有可能となるよう、標準で紙ベースで出力いたします(④)。
・「Dr.段取」に投入された生産実績と段取実績は、生産管理システムや実績管理システム等への連携が可能です。
 ※他システムとの連携は別途カスタマイズとなることがございます。

Dr.段取の製品説明

1

FEATURES1

データ取込

●部品ごとに、部品所要、在庫、生産ロット、搬送台車の空き状況をまとめたデータシートを一時データとして取込み、在庫切れ日時、繰り返し生産の生産計画を立案します。
 (生産管理システムとの連携など、個別カスタマイズ可能なベース機能)

※1 在庫切れの計算:部品在庫数から所要数を減じ、在庫切れ日時を算出する。
※2 繰返し生産:繰り返しで生産開始可能と生産開始期限を算出する。
※3 生産開始と期限:在庫切れの何時間前から生産しなければならないかを生産開始期限として部品ごとに設定。生産ロット数と搬送台車の空きで生産開始可能を算出。生産開始可能から生産開始期限までの間に生産が開始できない場合はアラームとする。



2

FEATURES2

日程計画作成

●生産計画を読み込み、全体スケジュールを作成、在庫・クレーン・ボルスター・両袖・片袖・パレットを考慮した【山崩し】を行いライン全体スケジュールを作成します。
●ライン責任者は生産変更・残業・点検時間・計画停止の設定、ライン毎の生産計画調整、リスケジューリングが可能です。

3

FEATURES3

作業指示

●ライン毎のガントチャート表示により、現場作業者が計画を確認出来ます。
●クレーン担当、ブランクライン、部品搬送担当等への計画表出力による作業指示が可能です。

4

FEATURES4

実績管理

●各工程(段取・生産)ごとに着手・完了の入力ができます。
●作業が可能な仕事のみ実績入力が可能です。
●各工程の完了実績で、終了時間にずれが生じた際、該当ラインの完了工程以降の工程に対し、ずれ時間分の自動補正を行うことが出来ます。
●トラブル等で生産数が設定値以下の場合、次の在庫切れを再計算し、新たな生産計画が挿入されます。

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